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特定技能で失敗する企業の共通点 専門家が実務目線で解説
2026.09.15
特定技能ビザ
はじめに
本記事は、特定技能外国人の受入れを検討している企業様、または既に受け入れている企業様の中で、
・特定技能制度を導入したものの、思うように運用できていない
・外国人材が定着せず、採用が無駄になっている
・制度の理解に不安がある
・失敗事例から学びたい
このような方に向けた内容です。
結論
特定技能で失敗する企業の共通点は、「採用をゴールとしていること」にあります。
制度を正しく理解し、採用後の運用体制を整備している企業ほど、安定した受入れを実現しています。
外国人雇用は“採用で終わり”ではなく、“運用設計”が重要です。
特定技能で失敗する企業の共通点
① 制度理解が不十分である
特定技能制度の目的や要件を十分に理解しないまま導入すると、運用上のトラブルが発生します。
・在留資格の要件を理解していない
・支援義務の内容を把握していない
・法令遵守の意識が不足している
② 採用をゴールと考えている
・教育体制が整っていない
・業務内容が曖昧である
・定着支援が不十分である
③ 在留資格の選択を誤っている
・技人国で現場労働を行わせようとする
・制度の目的を理解していない
④ 登録支援機関へ丸投げしている
・制度を理解しないまま委託している
・社内担当者が不在である
・外部任せの運用となっている
⑤ 自社支援をコスト削減目的で導入している
自社支援は「コスト」ではなく「体制」を基準に判断すべき制度です。
⑥ 労務管理と待遇が適正でない
・業界水準を下回る賃金
・労働条件の不透明さ
・職場環境への配慮不足
⑦ 定着支援の視点が欠けている
・相談体制が整っていない
・日本語教育への配慮が不足している
・キャリアパスが提示されていない
実務で見られる典型的な失敗事例
① 外国人の基本給を不自然に高く設定したケース
現在働いている日本人労働者よりも、受入予定の外国人の基本給を高く設定した事例があります。
これは、受入計画やCOEの許可が得られやすくなるという誤解に基づくものです。
② 手取り額を大きく見せた雇用条件書
雇用条件書において控除額を小さく設定し、手取り額を大きく見せていた事例があります。
実際の給与との差異により、不満や離職の原因となります。
③ 住民税の説明不足によるトラブル
雇用時に住民税の控除について十分な説明が行われておらず、翌年に徴収が開始されたことで手取り額が減少し、不満が生じた事例があります。
成功する企業との違い
【失敗する企業】
・制度理解が不十分
・採用をゴールと考えている
・支援体制が不十分
・労務管理が不透明
・運用設計がない
【成功する企業】
・制度を正しく理解している
・長期的な人材戦略を持っている
・支援体制を整備している
・法令を遵守している
・採用前から運用設計を行っている
実務上のチェックリスト
□ 制度の目的と要件を理解している
□ 在留資格と業務内容が適合している
□ 適正な報酬水準を確保している
□ 支援体制を整備している
□ 登録支援機関との役割分担が明確である
□ 自社支援の可否を適切に判断している
□ 定着支援と教育体制を整備している
□ 採用後の運用計画を策定している
専門家の役割
特定技能制度の適切な運用には、専門家の関与が不可欠です。
・制度設計の支援
・在留資格の適合性確認
・自社支援の可否判断
・コンプライアンス体制の整備
那須行政書士事務所では、企業の実情に応じた制度設計と運用支援を提供しています。
重要なメッセージ
外国人雇用は“採用で終わり”ではなく、“運用設計”が重要です。
まとめ
・特定技能で失敗する企業には共通点がある
・採用をゴールとする考え方が最大の要因である
・許可取得を優先した形式的な条件設定はトラブルを招く
・制度理解と運用設計が成功を左右する
・自社支援と委託は企業の体制に応じて選択すべきである
・専門家の関与により制度運用の安定性が高まる
判断に迷う場合は、事前に専門家へ確認することを推奨します。
具体的なご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。